縁起の良い刺青に使いたい!めでたいタトゥーデザイン和柄編 part2 | 恵華 -Keika-|東京港区田町のタトゥースタジオ 墨篝 SUMI KAGARI

縁起の良い刺青に使いたい!めでたいタトゥーデザイン和柄編 part2

【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―

恵華-Keika-です(・H・)
「ゆかいな若冲・めでたい大観」から学んだ縁起の良いとされる動植、花、風景、人物や神様などの題材れぽ、第二弾です。

今回も刺青にもとても参考になるものばかりですので、是非ご参考ください。

朱で描かれた鍾馗

五月幟図
河鍋暁斎
河鍋暁斎 五月幟図
<参照元>http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
縁起の良い鳥、鶏と5月の鯉のぼり、朱で描かれた鍾馗の構図は余白美と絶妙なバランスでまとまっています。

朱で描かれた鍾馗は疱瘡除けとして特に人気のある図柄でした。

円窓鍾馗
柴田是真
柴田是真 円窓鍾馗
<参照元>http://www.nabeshima.or.jp/collection/index.php?mode=display_itemdetail&id=153
掛け軸を赤(朱)で大胆に覆うことでインパクトの強い構図を作っています。

円窓から疱瘡神をやっつけているユニークな作品。


川端龍子
川端龍子 五鱗図
<参照元>http://www.ne.jp/asahi/inlet/jomonjin/ryushi.html
素敵な作品でしたが参考画像が見つからず…
こちらは川端龍子さんの「五鱗図」より参照しました。
5匹の鯉のうち1匹だけが赤で描かれることによりアクセントが効いている上、なにか物語を感じます。
日本画で「五鱗」はめでたい象徴とされるようです。

その他、龍、鯛、海老など、海の生き物の中でもめでたいモチーフがピックアップされていました。

群鶏図
伊藤若冲
伊藤若冲 群鶏図
<参照元>http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
ニワトリは伊藤若冲が最も好んだモチーフで、和多くの名画が残されています。

朝に鳴き、声が「時と吉」に似る事から縁起のいい鳥とされています。

竹とバラ

平安長春図
橋本雅邦
平安長春図  橋本雅邦
<参照元>http://chikoteku.jugem.jp/
竹はたわんでも折れないことから「平安」を、バラは四季を通じて咲くことから「長春」を意味し、組み合わせて描かれています。

ビジュアル的には意外ではありましたが、新しい発見でした。

牡丹と蝶

白牡丹
菱田春草
白牡丹  菱田春草
<参照元>http://chikoteku.jugem.jp/
画像では見えづらいですが、白牡丹の周りを蝶が舞っています。
蝶は中国語で「耊(てつ)」と言い、年寄りの意と音が似ていることから長寿の象徴とされています。

更に富貴の象徴である牡丹と組み合わせることにより、花鳥画の伝統となります。

干支の動物たち

仙桃
守屋多々志
仙桃  守屋多々志
<参照元>http://nekoarena.blog31.fc2.com/blog-entry-2892.html
扇形に描かれた白い毛の猿と桃。

シンプルな構図と暖かみのある色合いで、可愛らしさ抜群の作品です。

小猿
石田武
小猿  石田武
<参照元>http://blogs.yahoo.co.jp/dogstar500ml/GALLERY/show_image.html?id=13283947&no=4
ふんわりとしたシルエットの小猿さんがなにかかじっています。これは可愛い!
猿は人と姿が似てはいますが全くの別物。
絵にするのはなかなか難しいと私は思いますが、可愛らしさを完璧に表現しています。

今年は申年なので、猿の特集が組まれていましたが、それぞれ干支の動物達もしっかりと展示されていました。

笑とユーモアでHAPPYに

両面相 だるま・げどふ、伊久・とくさかり
歌川国芳
笑とユーモアでHAPPYに    両面相 だるま・げどふ、伊久・とくさかり  歌川国芳
<参照元>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E4%B8%8B%E7%B5%B5
笑いは幸せを運んできます。
こちらは超有名絵師、歌川国芳さんの上下絵。

上と下、ひっくり返しても顔に見えるというしかけの面白絵。

墨林筆哥
柴田是真
墨林筆哥  柴田是真
<参照元>http://niji.lomo.jp/?p=867
うっとりした表情で葉っぱの琵琶を奏でる蛙とそれに聞き入る蛙たち。

しっかりとした画力と愛嬌のある可愛いキャラクター性で目を引く作品。

春の訪れ
川﨑小虎
春の訪れ  川﨑小虎
彼の有名な代表作として知られるこちらの作品。
冬の草木に花を咲かせる天女と女性の大きな屏風はため息が出るほど美しいと感じました。

厳しい冬を乗り越えて迎える春は、初まりを連想し、縁起のいいものとされます。

まだまだいっぱい!めでたいモチーフ!

ここではご紹介しきれない数々の縁起のいい意味をもつ名画が展示される、今回の「ゆかいな若冲・めでたい大観」展。
3月6日までとなっております。
和彫りや和のモチーフや意味を知ることは、日本の伝統を知ることにもなります。
今回閲覧した展示をタトゥー・刺青にも取り入れられたらなぁと思う恵華でした。

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