英国絵画からキリスト系タトゥー案を学んできました Part2
ドーモ。皆=サン。恵華-Keika-です(・H・)
今回も前回に引き続き宗教画や英国絵画から、キリスト教性の強いタトゥーデザインのアイデアを積んでいきましょう☆
チャールズ・エドワード・ペルジーニ
ドルチェ・ファール・ニエンテ(甘美なる無為)
かたつむりを鑑賞する二人の女性。
作者は「絵画は美しくあるべきで、何か特別な出来事を見せるべきではない」と主張しました。
チャールズ・エドワード・ペルジーニ
シャクヤクの花
丁寧に描かれたシャクヤクにピントを合わせた絵画。
柔らかそうな質感の服と、伏せ目がちな女性の描写にも注目です。
アルバート・ジョセフ・ムーア
夏の夜
色や形を巧みに装飾的に組み合わせ、季節や時間を感じさせる作品。
独特な青と女性のシルエットが栄えます。
ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー
イカロス哀悼
この絵は!私が昔から大好きな作品の習作!
ロウの羽が美しく、習作でもワクワクしてしまいました。
作者曰く、「完璧な習作」と言うほど自信に満ちた出来栄えには納得。
ケイト・グリーナウェイ
お嬢さんたち
ヴィクトリア朝の人々は社会の急速な変化を惜しんでいたそうです。
著しく古風なスタイルで描かれたお嬢さんたちのファッションは、少し前の時代に対する郷愁の念が込められています。
フレデリック・ケイリー・ロビンソン
バルコニー
ミュシャのタッチのような、おしゃれな雰囲気漂うこちらの作品は大胆な余白とアウトラインの取り方が絶妙でした。
伝説と神話における歓喜と苦悶の描写を好んで描いた19世紀後半の象徴主義たち
ジョージ・フレデリック・ワッツ
十字架下のマグダラのマリア
聖書の挿絵としての習慣的な宗教画からの逸脱をテーマにした作品。
そこにはマリア以外はキリストも描かれず、十字架を連想させる木の柱のみで構成されていますが、とてつもなく雰囲気のある絵画です。
ジョージ・フレデリック・ワッツ
「これをこそ、女と呼ぼう」
第一印象は「不気味」。
タイトルを絵画を見比べて、さらに不気味さを感じる凄まじい作品です。
エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ
フラジオレットを吹く天使
落ち着いた色合いと、所々に散りばめられた金彩がとても綺麗な作品で、私のお気に入りの作品。
何度も見たくなる、そんな魅力的な絵画でした。
エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ
スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁)
特大サイズの大作。
喜びと悲しみを男女にもたらす愛の体験を、空中を飛び交う北風と南風を擬人化して描かれています。
旧約聖書「雅歌」に基づいていて、純潔を象徴するユリもふんだんにレイアウトされています。
ジョン・ロダム・スペンサー・スタナップ
楽園追放
アダムとイヴが楽園をまさに追放されるシーンを描いた作品。
描かれた時代では時代遅れだ等と酷評だったそうですが、作者なりの旧来の自然主義絵画からの脱却を計っていました。
わざと不自然な遠近感で表現されることにより、目を引く作品でした。
なにより天使がイケメンです笑
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
エコーとナルキッソス
水面に映る自分を自身だと気付かず恋をしてしまったナルキッソスと、それを知らせたくてもやまびこ(エコー)で繰り返すことしかできないエコーさんの物語。
エコーの側には死を象徴するスイセンが描かれていて、ナルキッソスの行く末を予感させます。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
デカメロン
10人で一人1話、10日に渡って物語を紡ぐデカメロンの風景。
話を聞く女性たちの表情で、語り手のストーリーがどのようなものかを想像してしまう作品です。
以上、2パートに分けてご紹介しました。
絵画は眺めているだけでも多くの発見とインスピレーションを掻き立てます。
ところどころ散りばめられたモチーフが、タトゥーにも応用できるアイデアとなって恵華のワークに取り込まれるのでした。