歌川国芳から学ぶ和彫りの原点 その2
念願のTHE YELLOW MONKEYのライブに行ってきた恵華-Keika-です(・H・)
私が好きになったときには解散していた彼らが復活!
生のイエモンを観て聴けるなんて夢のようで、本当にかっこよかったです!ロックンロールさいこー☆
さて、今回も前回に引き続き「国芳イズム」から、和彫りの図柄の原点となる浮世絵たちをご紹介!
源牛若丸僧正坊二随武術を覚図
天狗から武術、神通力を学ぶ牛若丸。
牛若丸の抜群なカリスマ性の原点を垣間見る物語です。
誠忠義士伝 間瀬宙太夫正明
弓矢をこちらに構え、見るものをハッとさせる構図はお見事。
竜宮城 田原藤太秀郷に三種の土産を贈
昔話で広く知られる竜宮城関連の図。
激渋なお魚達の豊かな表情が目を引きます。
六様性国芳自慢 先負文覚上人
今回の展示のフライヤーにも使用された図。
滝の勢いと険しい表情がかっこいい!
其面影程能写絵 おかづり ゑびにあかがひ
釣竿のような棒を持つ男性とえびのシルエット。
2枚を見比べて感心する、ユニークな作品。
流光 雷づくし
雷を作る一連の流れを描いた作品。
発想が面白く、ユーモアに富んでいます。
国芳は大の猫好き!
歌川国芳の作品には数多くの猫作品や、作品の隅にさりげなく猫が描かれています。
絵を描きながら話しかけていたらしく、みんな大好き擬人化ジャンルもバッチリ抑えています。
鼠よけの猫
一見普通の猫の肖像画ですが、家の中に貼るとネズミがいなくなる、いてもイタズラをしない「鼠除け」の効果があったそうな。
現在では2点しか現存せず、状態も良くなく使用感もあるそうで、本当に効果があったのかな?
里すずめねぐらの仮宿
吉原こことに精通した人のことを吉原のすずめと呼びました。
天保の改革で遊女の美人画が禁止されていた時代、人々を前述に由来しすずめに擬人化して作品としたようです。
五十三次之内 岡崎の場 三枡源之助としろ須賀十右衛門 三代目 尾上菊五郎の猫石の怪 十二代目市村羽左衛門のいなばの助
タイトルが長いっ!笑
ケモノ耳が生えている人物が化け猫です。
擬人化の歴史ですね。
しんは連 魚かし連 市川三升へ送之
私家版で送った画。
5月に江戸を発つ、海老蔵演じる軌道と季節の鯉を描いた作品。
気持ちを絵にするって、素敵ですよね。
大願成就有ヶ瀧縞 文覚
美人画に描かれている女性と、コマの中に描かれている故事・伝説は同じポーズにし、さりげなく共通点をつくっています。
女性が着ている着物の縞模様は「縞は島に通じ南方に渡った」模様として珍重された人気のある柄です。
春の夜げしき
一般人の日常を描いた3連作品。
蝶の飾りが可愛い。
舌切り雀図
一見箱を開けたら妖怪が出てきた…ような画に見えるので、タイトルと合ってないのでは?と思いましたが、そんなことはなく。
雀の舌を切るような意地悪ばあさんを懲らしめる場面だと考えれば納得ですよね。
誠忠義士肖像 小野寺祥右衛門秀当 版下絵
浮世絵版画の下絵となる作品。
版画とは違い、活き活きとした筆使いを見ることができます。
目に光を入れる手法は西洋画の影響を受けています。
番外編で弟子たちや国芳の影響を受けた作家たちの作品もご紹介したかったのですが、ほとんど資料がなく、断念…
次回はメディアにも大きく取り上げられた国芳と国貞特集の予定です!
こうご期待ッ!